ピアノの練習を始めて、自分の手の平の大きさが気になったから、ある時家族の掌を調べてみた。
足の文数(古い言い方か)が自分より大きい上の子の場合、意外にも掌が小さく、指は短めであった。
比べてみたが自分の方が確かに掌も大きいし指も長い。
真ん中の子は小柄だから、やはり掌が小さく、指も短めだ。
この二人は過去にピアノを習っていて、その時は不自由はしていなかったようだが、
そのまま続けていたら、どこかで壁に突き当たっていた可能性が高い。
そして、今は何の楽器演奏もしていないし、興味もなさそうだ。
下の子は、まだ成長途中だから何とも言えないが、上の二人よりも相対的に指が長めであり、かつ細い指つきをしている。指の動きもしなやかそうだ。
ということで、潜在的なピアノの演奏技量の伸びしろを持っている可能性があるのがこの子なのだが、楽器全般に関心がなく、ましてやピアノは全く興味が無い。
やるならボーカルだという。
それでいて、ではボーカル教室に通うかというと、また今度という。
奥さんは、幼少期に電子オルガン(エレクトーン)をやっていたらしいが、今は見る影もない。
結局のところ、楽器演奏(練習)をやっていて、オーディオ機器による音源の高音質再生&音楽鑑賞、という風に、何かと音にこだわっているのは、我が家では自分だけだ。
残りの家族は、スマートフォンを使ってのポータブル音楽鑑賞(しかも音源はYoutubeらしい)や、スマートフォンについている低音質のモノラルスピーカーで特段文句も言わない。
ただ何かのきっかけで、ピアノをやっていた子はピアノを再開してもらえたらいいなと思うし、別に他の楽器でも良いとは思うが、何か音を出るものを奏でたり、弾いたりすることを、長い人生の伴侶として趣味にくれたら、人生がもっと充実したものになると思うのだ。
が、そんな風は微塵もない。
少し寂しいけれど、それが我が家族、といったところ。
でもいつか、上に書いたことに気が付くかもしれない。
その時まで自分がピアノの練習を続けていたら、何か役立つこともあるだろう。