新しい風って誰。
それは、反田恭平や小林愛実らだと感じています。
詳しくは知らないが、知る限り彼らの家庭は、前回のエントリーで書いたような家系、所謂、音楽一家ではないらしい。
恐らく父母家族の誰かが楽器演奏をやっていてその影響はあったのだろう。
が、
そんな風景は日本のどこにだってある。
それがポイント。
普通の家庭かどうかまでは知らないが、少なくとも音楽や芸術の世界に長く関わりのあるような家族ではなさそうだ。
そう言った環境から傑出した才能が出たことが大切だと思われる。
そこから出てきた若い才能は、何か新しい視点・感性で、新たな芸術の地平を開いてくれるような気がする。
それが自分のいうところの活力であり・既存の芸術を活性化させ、底上げしてくれるような気がするのだ。
率直に言えば、そういった新しい息吹が社会で認知されれば、新たなオーディエンスを沈滞するクラシック界に呼び込んでくれるかもしれない。
だからこそ。
両家の父兄は実に立派であり、本人に劣らず至って傑物だ。
開花した才能が大成するまで惜しまず全力で支援している。
ということで、自分はアルゲリッチではなく、シフでもなく、今を頑張る小林愛実のコンサートを選んだのだ。
その理由を長々と書いていただけ。
書きたかったのはその最後の一文だ。
* * *
さて、自分はこの世界では全くの新参者だから、これ以上ピアノ界、音楽界について語るのは止めよう。
知らないことが多すぎるし、浅学で誤ったことを書くかもしれない。
このブログは、元々自分のピアノ練習の過程を綴る日記なのだ。
だから、これからは日常・自分の周りの小さな世界に限って筆を取ることにする。(あっ、キーボードを叩くか)
そうこうしているうちにチケットが届いた。
席の場所は今一つだが、そうはいっても周りの席も似たようなもの。
その人たちは一概に落胆していることもないだろう。
席が取れただけでも喜んでいるかもしれない。
だから、自分一人憤慨しても、まぁ仕方ない。
小林愛実を応援するほかの人たちと同じ空間で、彼女の奏でるピアノの音色に、耳と心を傾けることにしよう。