間もなく2年満了に到達

22年の3月某日、それがいつだったかは忘れてしまったが、家にあったキーボードの鍵盤に初めて手を触れた日だ。

 

心の隅のどこかにあった、鍵盤楽器演奏への慕情を形にする。

 

爾来、歩み遅くもピアノと付き合い、ここまで進めてきた。

 

ピアノの独習、ことにある程度の年齢より上になってからは、凡そ9割が1年以内に止めてしまう、という記事をインターネット上で横目にしながら、辛くも中断の関所を乗り越えられたのは全くの幸いだった。

 

小さな絶望・諦めの連続だったから、いつくじけてもおかしくない。

 

さて、2年もすれば、演者の感性・適性が如実に現れ、どこまで辿り着けるのかが明らかになるとの事。

 

すなわち自分の場合は、結局のところ、才能に恵まれていなかったということで、つまりこれ以上技術を伸ばしようがない、天井に当たってしまっているというのは正当な指摘ではある。

 

そうは言っても、元々、音大入学を目指す学生のような水準を目指しているわけではなし、端からそこに行き着くことは不可能だ。

 

でも、目指しているところはある。

こうありたい、という姿はある。

 

だがそれは先の先の話。

ずっとずっと先の話。

 

トラック3週目に入ろうとする手前のところで、少し想いにふけってみた。