手首は、ピアノの鍵盤に向かって真っ直ぐにするべきものだと考えていた。
確かにそういうものだろう。
打鍵ミスを減らせないなかで、色々考えて見た。
良い打鍵は、体の構造と密接にかかわっていることは、以前から考えていることで、ブログにも過去、そのようなことを何回か書き連ねている。
良い打鍵方法は、打鍵ミスが少ない。
どうあるべきか。
無理のない、自然な形が望ましいと考えられる。
自分の右手が中学校時代に骨折したせいで、回転に少し難があることを以前に書いた。
現状では、右掌を水平にすることは、自然な状態から少し左側にねじった状態にあり、常に筋が緊張した状態となって無理が掛かっているから、良い形とは言えない。
右手首を外側に回すのにストレスは無いが、内側に回そうとすると無理が来る。
ひきつる感じがある。
右手首がゴムのように元(左に開いた状態)に戻ろうとするから、力を入れて手首を水平になるよう保持しなくてはならない。
常に力が掛かった状態になる。
このせいでスムースに打鍵できない。
指の動きを見ながら鍵盤を叩いてみたが、指が自由に動いていない。
そこで、以前、ロシアンメソッドを説くピアニストのウェブサイトの記事を思い出した。
彼は、美しいピアノの響きを出すための奏法として、ノンレガートを盛んに主張していたが、ノンレガートを行うためには、(これからは)重力奏法と、手首の斜め打ちだと決めつけていた。
試しに、右手首を外側にそらして、鍵盤を叩いてみた。
指がキーを打つ(触れる)場所;インパクトの部分が、指の中央から右側(外側)にずれることになるが、問題は無かった。
打鍵ミスがあると思ったが、却って少なくもなり、打つ手に力が要らなくなった(無理に左側に手首を捩って固定する(保持する)力が要らなくなった)から、楽に打てるようになった。
左側は、やはり小学生の時に手首にヒビを入れたが、後遺症的な問題は残っておらず、今まで通りのやり方で良い。
少し、これで様子を見てみることにする。