苦労していた曲の習得が見えて来たから、手を付けてこなかった、小曲集の残りの曲の練習を同時並行で始める。
それと併せて、暫くやっていなかった別の本の曲にも当たってみた。
バイエルの短期習得用教本なのだが、併用本と違って指遣いが難しく感じる。
初めてピアノに向かうような印象を受けた。
厳しい。
バイエルでこの調子。
目指す先、目標ははるか先にある。
少し絶望を感じた。
どれほどやれば到達できるのか、それに行く着くまでに加齢のせいでまた指の動きも、頭の動きも鈍くなる。
進んでも進んでも、目標は遠ざかるばかりではないか。
もう、全てにおいて遅すぎる。
過去に幾らでもチャンスはあったというのに。
遅きに失したというのはこのことだ。
何に付けても遅すぎるけど、でも、やらないわけにもいかない。
事実に向き合うのは本当に辛いが、他に道も無い。