またもや、溜池山王で降りてしまった。
南北線の六本木一丁目で降りれば近いというのに。
体調が良くなかったから長い距離は歩きたくなかったのだが、習慣で溜池山王で降りてしまったのだ。
我慢して長い距離を歩いてホールに向かうしかない。
さて、件のピアニスト。
ホールが小振りなせいか、ピアノの響きがしっかり耳に届いてきた。。
音は力強く、しなやかで、かなり良い感じ。
腕をかなり動かす方のようだが、それにしては手元の動きは大変に緻密で、まるで鍵盤を叩いていないかのように、実に滑らかだ。
本当のプロはこうでなくては。
そしてその音色は素晴らしく、今迄聴いてきた奏者の中では、ピアノが一番良く聞こえたが、果たして。
ショパンのOP.40の解釈が、自分のそれとかなり異なっている....。
もっとリズミカルに、テンポ良く、全体を通して早めに弾いて欲しいのだ。
緩急はしっかり付けているからそれはそれで良いのだが....。
休憩に入って、外へ出た。
体調がやはり思わしくなく、このまま席に座り続けるのは難しい。
ショパンが聴けたから良いとしよう。
再開後はリストの曲なのだが、それは無くても別に構わない。
奏者云々ではなく、今日は自分が駄目だった。
体力が残っているうちに、また溜池山王駅に向けて来た道を歩き始めた。