教本による練習 その2

キーボードの内蔵音源(内蔵曲)を使っての練習は、こうだった。

 

・まず対象の曲をデモンストレーションして、小さなディスプレイに表示される左手右手のそれぞれ指番号をメモに取る。

・主音を確かめ、指番号とキーの対応関係をメモに取る。

・左右の打鍵のタイミングを捉えメモに書きとる。

・曲を聴いて曲調・テンポを記憶する。

・右手・左手毎に練習する。通常の指遣いで、指番号とずれるところがあればメモを修正する。

・右手・左手を合わせて練習する。

 

バイエル準拠した小曲集(教本)では、譜面を見ながらの直接練習となる。

 

譜面を読みながら;つまりおたまじゃくしの位置確認をしながら練習、という作業が脳に負担らしく、すぐにくたびれてしまう。

 

そして、前に比べると時間を続けての練習が出来なくなった。

 

譜面には指番号が書いてはあるから、それも参考にするし、頼りにもするけれど、音の高さや音色を実際に聞いていないから、譜面で指示される音符の位置(高さ・長さ)を確認する必要がある。

 

キーボードでの練習の時は、実際の音を聴いて、耳複写で記憶に残る音と、打鍵音を比較しながらの練習で済んだ。

 

譜面読みがあると、音符情報から、音の高さ、長さ、タイミングを脳で逐次解釈し、なおかつ直ちに打鍵指示を脳みそが出す必要があって、これですっかり疲れてしまうのだ。

 

練習曲の多くが、和音を使うものだけれど、和音に慣れていないものだから、指遣いでの迷いもあり、数曲練習するとくたびれて練習できなくなる。

 

そのままごろっと横になって眠りたくなってしまうのだ。

 

少しすれば復活してまた練習を始めるけれど、やはり時間が掛かるから、以前と比べると能率の悪いものになっている気がする。

 

でもこれがごく当たり前、普通の練習なのだろう。