初めてそれなりに伴奏を弾けたとき、小さな感動を味わった。
まぁ、右手で弾く主旋律は出来て当たり前なんだな。
そして、いつも耳に主体として届いているから感動は少ない。
それに比べて、左手で弾く目立たぬもう片方の旋律である伴奏。
縁の下の力持ち、伴奏は、自分でこなしてみて、初めてその存在の大きさに気が付いた。
そして、むしろ伴奏の方が大事なんじゃないか、そう思ったほどだ。
自分の下手糞な伴奏が、ヘッドフォーンから♪ポロリン・ポロン♪から聞こえて来たもののだから、えぇー、こーなんだーと感心した。
これが存外に綺麗に響いて聴こえたものだから、恥ずかしながら少し感動してしまったよ。
主旋律と伴奏との調和って、こんなに美しいんだってね。
そして素人ながら、ピアノの魅力の一つに気が付いた。
ピアノの魅力は伴奏だと。
あぁ、もうそんなこと知っている感じか。
そうすると、二重鍵盤のエレクトーンはもっと素晴らしモノなのかもしれない。
話をピアノに戻す。
単音同士のハーモニー、すなわち和音は、猫ふんじゃったの単純な二音しかできないけれど、そのうち三重和音も習得できるようになるんじゃないか。
そう勝手に思い込んでいる。
早くそこまで到達したい。