朝、僅かに時間があり、ピアノに向かう気分でもあったから、出勤前に少し練習した。
思ったよりは、指の動きが良かったからすこしホッとした。
少し練習の間を開けていたのだ。
勤めは残務となった。
帰宅途中、喧噪の少ない道を歩いていると、虫の声が良く聞こえる。
いよいよ秋が近づいている。
それはそうだ。今年のお盆も間もなく終わろうとしている。
コロナのせいで夏季休暇を使い切り、また、業務は忙殺していて、どこかに行こうという気分になれない。
これは既に書き付けたことかもしれないが、今年の夏はこのように終わりが近づきつつあるが、自分の中ではとっくに夏は終わっている。
夏生まれの自分としては寂しい限りなのだが、疲れてしまっていて一寸したところにも出掛けようとは思わない。
昨夏はあちらこちらに出掛けたなぁ。
あれは一年前の事なのか。
そう、それは過ぎ去ってしまったことで、思い出の中のことなのだ。
青い空、白い雲。
何にも役に立ちはしないし、意味も無い。
そんな美しくてどこかに出掛けたくなるような気持ちを掻き立てる空を見ていると、何だか実に空しくなる。
重い手枷、足枷が付いているようだ。
ちょっと悲しくなってくる。
で、今日は帰ってから、ピアノに向かう気にはなれなかった。
疲れ切っているのだ。
音楽には触れている。
毎日のように、オーディオで曲を再生している。
音質は、少し神経質。
もう少し穏やかな音調だとリラックスできるのだ。