名古屋訪問 小噺 その4 新幹線 乗り心地

行きは、ひかり。帰りはのぞみ。

意識していないし、知識も無いからよく分からないが、多分、両方とも型式は「N700A」だろう。

 

して、乗り心地は。

 

余り良くない。

正直、思ったほどではない。

良くない。

 

細かい振動が、ある。

縦揺れ・横揺れとも。小刻みに比較的強く感じられる。

 

要するに細かに揺さぶられる。

テーブルに置いておいた本が、小刻みな振動のせいでずれ、床に落ちてしまった。

公共交通機関で、こんなことは初めてだ。

 

車内の音は、キーンと甲高い音がしてまるでジェット機のよう。

 

椅子が固い。ほぼ沈みこまない。

だから、細かな揺さぶりを自分自身で受け止める、自分で体を支えなければならない。

 

椅子に体重を預けられないから、長時間の移動では疲れてしまうだろう。

もっとも、グリーン車は疲れにくいもっと良い椅子だと思われる。

 

高速巡行では上に書いた通りだ。

速度を落とすと、振動も収まり、音も静かになって、走行のスムースさが増し、高級な乗り心地、いかにも特急列車然としていて満足できる。

 

調べて見たら、東海道新幹線は元々時速200Kmの営業運転を目標に、規格設計されているとの事。

車両の技術革新等で、現在の最高速度は285㎞となっているけれども、その犠牲となったのが、乗り心地や車内の騒音なのだろう。

 

かといって、では全く耐えらないものかというと、そうでも無い。

飛行機の機内はかなりうるさいし結構小刻みに揺れる。

通勤電車の車内の喧しさと騒音・振動の多さは言うまでもない。

 

新幹線のそれは、まぁ受け入れられる水準だ。

ひょっとしたら結構良いのかもしれない。

 

というのは、列車の旅というのは疲れも少なく、ノンビリ出来て存外良いものだと気づいたからだ。

彼の地での、ポイント移動のことばかりを考えて、旅行には自家用車ばかりを使ってきたが、帰宅した後での疲労は激しい。

これからはもっと公共交通機関を使うことになるかもしれない。