行きは、ひかり。帰りはのぞみ。
意識していないし、知識も無いからよく分からないが、多分、両方とも型式は「N700A」だろう。
して、乗り心地は。
余り良くない。
正直、思ったほどではない。
良くない。
細かい振動が、ある。
縦揺れ・横揺れとも。小刻みに比較的強く感じられる。
要するに細かに揺さぶられる。
テーブルに置いておいた本が、小刻みな振動のせいでずれ、床に落ちてしまった。
公共交通機関で、こんなことは初めてだ。
車内の音は、キーンと甲高い音がしてまるでジェット機のよう。
椅子が固い。ほぼ沈みこまない。
だから、細かな揺さぶりを自分自身で受け止める、自分で体を支えなければならない。
椅子に体重を預けられないから、長時間の移動では疲れてしまうだろう。
もっとも、グリーン車は疲れにくいもっと良い椅子だと思われる。
高速巡行では上に書いた通りだ。
速度を落とすと、振動も収まり、音も静かになって、走行のスムースさが増し、高級な乗り心地、いかにも特急列車然としていて満足できる。
調べて見たら、東海道新幹線は元々時速200Kmの営業運転を目標に、規格設計されているとの事。
車両の技術革新等で、現在の最高速度は285㎞となっているけれども、その犠牲となったのが、乗り心地や車内の騒音なのだろう。
かといって、では全く耐えらないものかというと、そうでも無い。
飛行機の機内はかなりうるさいし結構小刻みに揺れる。
通勤電車の車内の喧しさと騒音・振動の多さは言うまでもない。
新幹線のそれは、まぁ受け入れられる水準だ。
ひょっとしたら結構良いのかもしれない。
というのは、列車の旅というのは疲れも少なく、ノンビリ出来て存外良いものだと気づいたからだ。
彼の地での、ポイント移動のことばかりを考えて、旅行には自家用車ばかりを使ってきたが、帰宅した後での疲労は激しい。
これからはもっと公共交通機関を使うことになるかもしれない。