打鍵 再再考

指の先で弾くか、指の腹で弾くか、慣れた爪先で弾くか。

 

どうもピアノが上手く弾けない、曲を覚えられないのは、指使いの所為ではないかと考える。

 

上手く指が運べないから、間違える。

上手く指が運べないのは、弾き方が間違っているから。

 

曲の練習と同時並行でハノンをやっていて、益々そう思う。

 

最初に覚えた、”指を立てて爪先で弾く”。

これが宜しくない。

 

修正しようにも、覚えた指がいうことを聞かない。

爪も少し伸びちゃってるし、当たるな。カチッと。

 

出来るだけ指を寝かせるようにして、かつ、爪とキーが干渉しないように。

優しく、優しく。音を出さないようにして。

 

で。

職場にいる、ピアノ演奏暦が長い女性に聞いてみた。

 

指のどこでキーを弾くかと。

爪先か、腹か、指の先のどこかか。

 

曰く、指先だと。

爪が当たるかというと、ギリギリ当たらない。

 

爪先では弾かないか。

やりません。カチカチと音がしますね、と。

 

指の腹で叩くことはあるかと。

優しくゆっくり音を出すときはそうします。

 

...。

吾輩はこれで意を強くした。

 

今のままの、この方向で良いのだ。

爪先弾きは完全に切り捨て。

 

手持ちの教科書には、指先のどこかと書いてはいないが、迷いはない。

 

回り道はあったけれど、これは止むを得ない。

いずれにせよ、我流、独学だから。