先生は、電子キーボード

ピアノの練習といっても、スクールや個人教室には今のところ通っていない。

所謂、独学だ。

 

上達が一番早いのは先生に付くことだ、ということは理解している。

 

でもまだ駄目なのだ。

通ったら、本当に初歩の初歩、基本中の基本、基礎の基礎からきちんとやらされるだろう。

 

それが、なんだかとってもモドカシイ。

非効率だと分かっていても、当座我流で進めていくことに決めた。

 

先生は、電子キーボード

CASIOのCTK-2200というモデル。

 

子供がピアノを習うというので、8年ぐらい前に予備機として買い与えたもの。

だけれども、本人はとっくに昔にピアノの習い事を止めてしまっていて、コイツは暫くの間、屋根裏に押し込まれていた。

 

そして小説なら、”スッカリ忘れ去られていた”と続けて書きたいところだが、さにあらず、狭い屋根裏でもこれはでっかくて邪魔だから、機会があれば、いつか処分したいと考えていた代物だ。

 

さて、

このキーボード、初心者向けの簡易なタイプで鍵盤は88健無い。

たぶん61健だ。当然ペダルは無い。

 

タッチは羽のように軽く、ピアノっぽさは余り無い。

音質も本物とはかけ離れている。

(ヘッドフォーンで聴く音はなかなか良いけれどね)。

 

基本、無い無い尽くし、無い尽くし。

 

だけれども。

初学者にとって、この機種は気軽に向き合えるものだから、むしろこれが良かった。

 

安っぽさは感じるけれど、鍵盤が軽くて、押し込む力、つまり指の負担が少なくて済み、初学者には却って都合が良い。

 

88健無くたって、問題にならない。

取扱説明書も無くなってしまったが、適当に弄って必要な機能を引き出している。

 

そして練習だが。

このモデルのプリセット・ソングを呼び出してそれに合わせて鍵盤を叩いている。

 

易しい曲から初めてまだほんの少し。